中古車を購入するときの流れや見極めポイントとは
中古車を購入するとき、誰でもリスクを避けてより良い一台を手に入れたいものです。これは中古車販売をしている私たち自身も同じです。
でも、世の中には多くの中古車販売店がありますし、販売以上に多くの中古車が出回っています。
そのため、自分で中古車を選び始めると、「どこでどの車を購入すれば良いのかわからない」という悩みが膨らんでくるものです。
そこで今回は、中古車販売(主に外車SUVを取り扱っている)を行っているマキオコーポレーションがお客様の視点に立ち、中古車購入で知っておきたい流れや見極めポイントをお話していきます。
目次
1: 中古車購入の流れを知っておこう
中古車購入の流れを知っておきましょう。大まかな流れがわかっているだけで気持ちに余裕が生まれます。
そうすると慎重に車を見ることができますので、目利きの職人のように細かな箇所にまで気持ちが行き届き、後悔する可能性を少なくできます。
(1)中古車の種類を知っておきましょう
中古車を購入するとき、車の種類を知っておくことが大切です。
というのも、中古車情報の多くは車種によって検索したり、絞り込んだり、問い合わせしたりするようになっているため、車種がわかっていないと的確に自分の欲しい車を探し当てられなくなってしまうからです。
では、中古車市場での車種とは、どういったモデルがあるのかを見ておきましょう。
- 軽自動車
- コンパクトカー
- ミニバン
- SUV
- ワゴン
- セダン
- スポーツクーペ
軽自動車は排気量が最も小さく小ぶりなモデルです。維持費が安いのもメリットですし、細い道でもスイスイ走れる機動力が人気です。
コンパクトカーは、普通自動車の中で最も大きさが小さい車です。運転しやすく価格も購入しやすいので人気です。ただ、多くの荷物や5名以上の乗車には使いづらいことを覚えておきましょう。
ミニバンは、多人数が乗車できるタイプです。荷物のたっぷり載せられるのでファミリー層に人気です。
SUVは悪路も整備された道路もこなしてくれる多機能な車です。外観も個性的ですし、走りもキビキビしていますので人気上昇中です。
ワゴンは安定した走行と乗り心地のバランスが取れています。セダンに関しては言うまでも無く、もっとも車のイメージです。ビジネスシーンでも使いやすいタイプです。
スポーツクーペは、走るための車です。積載などは気にせずデザインとハンドリングを楽しむ車と考えておきましょう。
また、中古車には動力に関する種類もありますので一緒に覚えておいてください。
- ガソリン車
- ディーゼル車
- 電気自動車
一般的なのはガソリン車です。ガソリン車よりも燃費が良くて燃料費も安くなるのがディーゼル車。
環境への配慮や経済性に優れているのが、これからもっと普及していくと考えられている電気自動車。
大きく分けると、この3つの動力があります。他にはガソリンと電気のハイブリッドもあります。
(2)中古車だからこそリスクを理解
中古車には、新車とは違いどうしてもリスクがあります。
例えば、
- 事故車
- 冠水車
- 塩害車
- 雪害車
新車ではありませんので、過去の使われ方や環境によってサビなどが発生していることもあります。また、距離数が短くても事故によって不具合を持っていることもあります。
こうしたリスクは、購入時の判断でかなり回避できますが、新車とは違ってリスクが潜んでいることは理解しておきましょう。
(3)車種は予算と目的から
中古車購入で迷った場合、予算と目的を考え直してみるとスムーズに選ぶことができます。
例えば、次のようなポイントを確認してみましょう。
- 同時に乗車する人数
- 年間の走行距離
- 高速道路をよく使うのか
- 市街地を走ることは多いのか
- 積載性はどれくらい必要か
- 見た目(色やデザイン)にこだわりはあるか
- 内装に高級感は必要か
こういうポイントを書き出していくと、ご自身が選ぶべき車種が絞り込みやすくなります。
例えば、見た目にこだわりがなく、市街地がメインで年間走行距離も多くないのなら、コンパクトカーやセダンが適しているでしょう。
反対に個性的なデザインで、そこそこ積載能力もあり、キビキビとした走りで休日には高速道路を使ってキャンプへ行きたい。こういうご要望が強いのなら、間違いなく外車のSUVがおすすめです。
(4)スムーズに購入するなら書類を準備
中古車を購入するとき、スムーズに購入したいと思います。そこで次の書類を準備しておきましょう。
- 免許証
- 実印
- 印鑑証明書
- 認印
すぐに用意できる書類と、時間がかかる書類がありますので余裕を持って購入するスケジュールを計画しておきましょう。
(5)販売店選びで知っておきたい店舗の種類
中古車販売店にも種類があります。
- ディーラー系
- 独立系中古車販売店
- 中古車買取専門店
最近ではオークション代行だけやっているところもあります。それぞれに特性を持っていますが、現車を見てから購入しアフターサービスまで依頼したいと考えておられる場合は、ディーラー系か独立系がおすすめです。
(6)まずは現物を見て見積もり依頼
中古車販売を生業としている私たちとしては、インターネットで調べられた後、できるだけ現物の車を見てもらいたいと思っています。
見て頂いた上で、店舗へ見積もりを依頼していただき、それからじっくりと検討してもらいたいと考えています。
(7)中古車選びで見ておきたいポイント
以下のポイントを重点的に見ておきましょう。
[1]修理履歴
[2]冠水車など故障の原因を持っていないか
[3]必要な書類は揃っているか
[4]自分で見ておきたい箇所
- ヘコミ
- キズ
- 室内の臭い
- エアコンの動作
- エンジンルームのサビや汚れ
- 異音
- ドアやトランクの開閉
- 各種装備
- パワーウィンドウ
- ETC装置の動作
- 走行距離
- 車検の有無
[5]トータルコスト
[6]保証内容
[7]納車までの期間
また試乗できるかも確認しましょう。
わからないことは曖昧にせずスタッフに聞くようにしましょう。
(8)購入が決まれば手続きスタート
購入が決まると、ほとんどの手続きを販売店が代行してくれます。委任状などにサインや押印して進めましょう。
(9)お金について理解しておくと安心
中古車を購入する場合、次の費用が発生します。
- 車両購入費+消費税額
- 自動車重量税(車検が残っている車なら必要ありません)
- 自賠責保険料(車検が残っている車ですと保険料の月割分になります)
- 環境性能割(旧自動車取得税)
最低限、これらは必要になります。そのため購入時にはトータルコストを教えてもらっておくことも大切です。
(10)支払い方法を確認しよう
現金で支払う以外に、ローンでの支払いが可能になっている販売店が大半です。購入を検討しているタイミングで支払い方法を確認しておくと安心できます。
(11)減税や下取りもチェック
中古車の中でも一部の車に「エコカー減税」の対象になることもありますから確認しておきましょう。
また、既に車をお持ちの場合は下取りについても交渉しておくといいですね。
(12)いよいよ納車!
契約が完了し、手続きが終わると納車されます。
自宅まで運んでもらう場合は、納車費用が発生する販売店もあります。
納車された時ですが、以下をチェックしておきましょう。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 注文書
- 整備手帳
- 付属品の有無
- 機器の動作確認
- 外装のヘコミやキズチェック
3: 購入後に後悔しない確認点
中古車購入後に後悔しない確認点があります。
(1)車検のタイミング
次の車検はいつなのか。これは重要です。半年先に車検が必要なら、費用を準備しておく必要があります。
(2)メンテナンスの必要性
購入後、どれくらいメンテナンスが必要なのかを先に知っておきましょう。購入価格が安いから選んでしまうと、メンテナンスがあれこれ発生し、最終的には出費が増えてしまうこともあります。
例えば、
- タイヤの減り具合
- ワイパーゴムの劣化
- ヘッドライトの曇り
地味な部分ですが、交換するとなると意外に高額だったりします。購入検討のときに、納車段階で交換してもらえるのかどうか。交換が難しい場合は、どれくらいのタイミングで交換しないといけないのか教えてもらっておきましょう。
4: 中古車はお店選びで善し悪しが変わる
中古車を選ぶとき、お店選びで善し悪しが決まってしまうといっても過言ではありません。
例えば車の状態に関して申し上げますと、プロでも見抜けないことがあります。そういったリスクを少しでも減らすために、マキオコーポレーションなら「AIS」という第三者検査会社が中古車を検査した結果を車に付属しています。
私たちの目だけで判断するのではなく、第三者からの目で見た結果も検査証からわかりますので、お客様にもかなり安心いただけるようにしています。
また、アフターサービスに関しても販売店によって「できること・できないこと」があります。最初に「どこまでできるのか」を確認しておき、できないことは外部の会社へ依頼できるのかどうかを教えてもらっておきましょう。
5: まとめ
中古車を購入するとき、今回お話しました内容を参考にリスクを少しでも減らしていただきたいと思います。
中古車は新車とは違い、どうしても不具合をゼロにすることは難しいものです。しかし、信頼できる販売店を選ぶことで、こうした不安をゼロに近づけることはできます。
車のコストは検討材料として大切な部分ではありますが、コストだけにとらわれず、販売店選びも検討材料に入れて頂くことで、快適な車のある暮らしを送っていただくことができるはずです。
わからないこと、気になることはなんでもお気軽にスタッフに相談してください。