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車の安全とは?安全性能評価を勉強しましょう!

車を選ぶときにデザインや燃費などなど気になる箇所はいくつもありますが・・・

安全性能についても考えてみてはどうでしょうか?

安全性能といっても「具体的に何を指してるの?」「よくわからない」「バックカメラがあればいいんじゃない?」などといった声が聞こえてきそうです(笑)

今回はNCAPNew Car Assessment Program

日本語に訳すと新しいクルマの評価・査定計画表(?)って意味になるかと思います(笑)

色々解説していきます!

NCAP

そもそもNCAPとは何?」ってなりそうです(笑)

テレビのCMとかでこんなやつ見たことありませんか?

簡単に言ってしまえば「自動車の衝突テスト」のことです✨

1979年のアメリカの情報公開から始まり世界各国で使われるようになりました!

名称も各国によって変わります

ANCAP オーストラリア/ニュージーランド
ASEAN NCAP 東南アジア諸国
C-NCAP 中国
Euro NCAP 欧州
IIHS rating 米国(米国道路安全保険協会が実施)
JNCAP 日本
KNCAP 韓国
Latin NCAP 中南米諸国
U.S.NCAP 米国(米国運輸省が実施)

評価項目や試験方法は、交通事情や交通事故発生状況で変わるので、各NCAPで評価項目や試験方法は異なります。

そのため、異なるNCAPの結果を単純比較することは出来ません・・・

例:Euro NCAPの場合

世界で最も厳しい条件で行う衝突テストや成人乗員保護性能、子供乗員保護性能、歩行者保護性能、安全補助装置の有無などの項目があり

2009年Euro NCAPでBMW X1が総合評価1位で101点、2位はメルセデス・ベンツ Eクラスで96点などの評価をされています!

 

評価には「衝突安全性能」と「予防安全性能」の点数の合計点からなる総合評価になります✨

それについて詳しく説明します!

衝突安全性能

衝突安全性能は、「事故を起こした際に運転者や相手の安全を守る対策」のことです!

例:シートベルトやエアバックなどの装置、衝突の際に衝撃を緩和してくれるシートや衝撃吸収してくれるボンネットなどです。

衝突安全性能評価の方法

評価項目 配点
乗員保護性能 フルラップ前面衝突 22点 59点 合計:100点

A ランク:84.63 点以上
B ランク:71.89 点以上
C ランク:59.07 点以上
D ランク:46.33 点以上
E ランク:46.33 点未満

オフセット前面衝突 22点
側面衝突 14点
後面衝突頚部保護 1点
歩行者保護性能 頭部保護 32点 37点
脚部保護 5点
シートベルト着用警報 4点 4点

※https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/newtest.html参照

正直どういうことをやるかはさっぱりです(笑)

一個ずつ解説します!

フルラップ前面衝突

 

 

 

 

※https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/car_h25/test_crash.html参照

衝突した場合を想定し、乗車中の人のけがを軽減する構造・装置の評価です!

運転席と助手席にダミーを乗せた試験車を時速55kmでコンクリー卜製の障壁に正面衝突させ、衝突時のダミーの頭部、頚部、胸部、下肢部に受けた衝撃や室内の変形をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。

オフセット前面衝突

 

 

 

 

※https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/car_h25/test_crash.html参照

運転席と後部座席にダミーを乗せた試験車を時速64kmでアルミハニ力ムに運転席側の一部を前面衝突させる評価です!

そのときダミーの頭部、頚部、胸部、腹部(後部座席に限る。)、下肢部に受けた衝撃や室内の変形をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。

側面衝突

 

 

 

 

※https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/car_h25/test_crash.html参照

運転席にダミーを乗せた静止状態の試験車の運転席側に、質量1,300kgの台車を時速55kmで衝突させます!

そのときダミーの頭部、胸部、腹部、腰部に受けた衝撃をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。

後面衝突頚部保護

 

 

 

 

※https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/car_h25/test_crash.html参照

衝突された際に発生する衝撃をダミーを乗せた運転席又は助手席用シートに与えて、そのときの頚部が受ける衝撃をもとに、頚部保護性能の度合いを5段階で評価しています!

予防安全性能

事故を未然に防ぐ対策のことです!

例:ABSやESC(横滑り防止装置)、自動ブレーキなど

予防安全性能評価の方法

評価項目 配点※
衝突被害軽減ブレーキ 対⾞両(2014 年度~) 11点 合計:91点

A ランク︓73.60 点以上
B ランク︓53.32 点以上
C ランク︓35.28 点以上
D ランク︓17.56 点以上
E ランク︓17.56 点未満

対歩⾏者︓昼間(2016 年度~) 15点
対歩⾏者︓夜間(街灯あり︓2018 年度~、街灯なし︓2019 年度~) 38点
対自転車(2022年度~) 9点
⾞線逸脱抑制(2018 年度~)
ただし、⾞線はみ出し警報試験は2014年度~
11点
後方視界情報(2015年度~) 2点
高機能前照灯(2018年度~) 4点
ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能(2018年度~) 1点

※https://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/about_active_safety.html参照

被害軽減ブレーキ

 

 

 

 

カメラやレーダーなどで前方の自動車、歩行者や自転車を検知して、追突や衝突するおそれがある場合には、音や警告灯などでドライバーに警告してブレーキ操作による衝突回避を促し、さらにブレーキ操作が無くこのままでは追突や衝突が避けられないとシステムが判断した場合には、被害を軽減するため自動的にブレーキが作動する装置のことです✨

⾞線逸脱抑制

 

 

 

 

自動車に搭載されたカメラが車線の位置を認識して、ブレーキやハンドルにより車線内を維持するよう車両の動きを制御したり、車線からはみ出しそうになった場合などに、車両を車線内に戻そうとする装置です!

後方視界情報

 

 

 

 

後退時に、ドライバーが直接確認することが難しい後方の視界情報を車内のモニターに映し出す装置(バックビューモニター)のことです!

高機能前照灯

夜間走行時に前方の交通状況によって、前照灯の照射範囲を自動的に適切なものへ変更させることを目的として、「自動防眩型前照灯」又は「自動切替型前照灯」の機能を備えた前照灯です。

・自動防眩型前照灯

前方の先行車や対向車を検知し、眩しさを与えないようハイビームの照射範囲のうち当該車両のエリアのみを部分的に減光します。

・自動切替型前照灯

前方の先行車や対向車を検知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替えます。

チャイルドシート評価

市販のチャイルドシートについて前面衝突試験と使用性について評価試験を行いその結果を安全性能評価として公表しています!

これは車の安全性もですが、安全なチャイルドシートを選ぶことができる環境やメーカーによる安全なチャイルドシートの開発をしてもらことを目的としたものです✨

評価内容の内容として

チャイルドシートが実際に使用されるときに間違えたつけ方をしている方が多くいるので、

自動車の座席にチャイルドシートを取り付ける際、確実に取り付けられるように配慮されているかなどを判定しています!

評価項目 要件
取扱説明書等 取扱説明書 説明文のわかりやすさ、正確性 ・取付及び装着について、文章があり、わかりやすい。
・取付後の確認方法が具体的かつ定量的である。
図版の見やすさ、正確性 ・取付及び装着について、図版があり、わかりやすい。
・取付後の確認方法が具体的かつ定量的である。
子供の体格別の使用方法 ・使用形態が子供の体格別に複数ある場合、取付及び装着を体格別に分けて説明している。
・使用形態が単一である。
・肩の位置等に応じた調節が説明されている。
問い合わせ先等 注意、警告の表記及び問い合わせ先 ・注意、警告の表記がわかりやすい
・製品の問い合わせ先の名称と電話番号及び「製品の問い合わせ先」という旨の表示がある
動画等 動画等での説明 ・説明用のDVDの付属又はHPでの動画閲覧等、取付け及び装着の方法が動画で提供されて理解できる。
本体表示 表示内容 取付け方法のわかりやすさ ・取付け方法の表示があり、表示内容がわかりやすい(例:表示と実物の色が統一されている)
座席回転防止機構(トップテザー又はサポ
ートレッグ)の操作方法のわかりやすさ
・操作方法の表示があり、表示内容がわかりやすい
表現のわかりやすさ ・表示の表現が適切で、誤解が生じにくい
その他可動部の操作方法のわかりやすさ ・操作方法の表示があり、表示内容がわかりやすい
装着方法のわかりやすさ ・装着方法の表示があり、表示内容がわかりやすい
本体の構造 可動機構等 リクライニングの操作性 ・確実にロックする
・後向等、操作しないと適切に使用できないものについては、レバースイッチの位置がわかりやすい
・使用形態が単一である
ISO-FIX ラッチシステムおよび座席回転防止機構(トップテザー又はサポートレッグ)の操作性 ・確実にロックする
・操作しないと適切に使用できないものについては、使い方がわかりやすい
その他可動部の操作性 ・確実にロックする
・操作しないと適切に使用できないものについては、レバースイッチの位置がわかりやすい
シートカバー 取付けの確実性 ・シートカバーを脱着した場合に、ハーネス等の取付けが間違えにくく、確実に取付けられる
収納部 取扱説明書、装着に使用する付属品の収納 ・シートを取り付けた状態で収納部がわかりやすい位置にあり、出し入れが容易である
車への装着性 固定の確実性 自動車座席側取り付け具(アンカー)とアーム(ISO-FIX 固定タイプ) ・確実にロックされたことが表示、音又は手の感覚のいずれかにより確認できる
ベースと本体(ISO-FIX 固定タイプ) ・ベースと本体の接続、固定が表示、音又は手の感覚のいずれかにより確認できる
ベルトの取付性(シートベルト固定タイプ ・間違えにくく、通しやすい、かつ、車両側ベルトの不自然なねじれや折れが発生しない・本体に体重をかけずに一人で容易に増し締めし、確実にロックができる
取付け後の判定(シートベルト固定タイプ) ・付け後にCRS上端を10kgf で引き寄せた時に3cm 未満の移動量である
座席回転防止機構 サポートレッグ ・確実に固定でき、ロックされたことが表示、音又は手の感覚のいずれかにより確認できる
テザーストラップ ・張力調節装置及び張力解除装置がある
・張力が適切になったことを示す表示がある
ロックの表示 自動車の座席とベースとのロック表示 ・確実にロックされたことが表示で確認でき、かつ、すべての通常照明条件下で確認できる
座席回転防止機構のロック表示 ・確実にロックされたことが表示で確認でき、かつ、すべての通常照明条件下で確認できる
着座のさせやすさ ハーネス 高さ調節 ・確実に調節ができ、カバーの穴とスロット位置が適切
・確実にハーネスカバー、肩パットの位置の調節が行えるもの
長さ調節(ハーネスの残りシロ等) ・確実に調節ができ、拘束に必要な長さが適切
・確実にハーネスカバー、肩パットの位置の調節が行えるもの
長さ調節の確認 ・ハーネスが適正に調節された際、表示、音又は手の感覚いずれかで確認できる
バックル等 操作性(着座する為に付加されている機能を含む) ・確実にロックでき、かつ、正しくない差込方向が発生しない
・片側ロック方式でないもの
・確実にロックされたことが表示、音又は手の感覚のいずれかで確認できる
ロックの表示 ・確実にロックされたことが表示で確認でき、かつ、すべての通常照明条件下で確認できる

※https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_child/use_test.html参照

まとめ

安全性能評価に興味を持っていただけましたか?

今、お乗りのお車やこれから購入をお考えのお車の評価点を見てみるのも良いかと思います!

自動車の安全性能を調べたい→こちら

チャイルドシートの評価を知りたい→こちら

筆者も8月に子供が生まれるのでチャイルドシートはどんなのにしようか迷っていたところで今回のブログを作成しました(笑)

頑丈な車が安全ではなく2つの安全対策が充分に備わっているのが

安全性が高い」車になるのです✨

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