外車SUVクリーンディーゼル車のメリットとデメリットを解説
ガソリン車と比較するとランニングコストが安いことが魅力のディーゼル車。少し前までは環境に厳しい乗り物として敬遠されることが多かったのが事実です。
しかし、最近では排出ガス規制の強化や、ヨーロッパでの環境を意識した規制に対応するため、各社環境にやさしいクリーンディーゼル車を開発し販売しています。
当然ようにSUV市場にもディーゼル車があり、あなたの車の使い方によっては、ガソリン車よりもクリーンディーゼル車が向いていることもあります。
そこで今回は、外車SUVで採用されることが増えているディーゼル車のメリットやデメリットについてお話していきます。
目次
1: ディーゼル車とは
あまりディーゼル車に乗っていたことがあるという人は多くありません。日本でディーゼル車というとトラックがメインになっていたため、普段使いの車としてディーゼル車を選ばれることは少ないのだと思います。
そのため、ディーゼル車について知られていないことがありますので、ますは基本的なことからお話させていただきます。
車には大きく分けると、ガソリン車とディーゼル車があります。今では電気自動車やハイブリッド車もありますが、燃料を使う車としてはこの2つの方法(ガソリンを使用するハイブリッド車も含む)になります。
ディーゼル車はガソリンよりも燃えやすい燃料である「軽油」を使います。
ガソリンは常温で燃えやすいのですが、軽油は高温・高圧の環境で燃えやすい性質を持っているため、同じように見える車のエンジンでも、内部の構造が違っています。
エンジンの構造で最も違うのが、ガソリン車にある点火プラグの存在です。ガソリンエンジンは燃焼させるために点火プラグによって着火しますが、ディーゼルエンジンは圧縮した空気に軽油を吹きかけることで着火させます。
また、ガソリンはテレビドラマや映画の爆発シーンで使われることからわかるように、引火しやすい特性を持っています。反対にディーゼルエンジンに使う軽油は引火しにくい性質を持っています。
2: ガソリンスタンドで馴染みが少ない軽油
ガソリンスタンドにセルフ給油が増えたことで、どのような燃料があるのか知る機会が増えました。
一般的には、ガソリンスタンドで次の3つから給油する燃料を選ぶことができます。
- レギュラー
- ハイオク
- 軽油
セルフ式ですと、
- レギュラー → 赤
- ハイオク → 黄色
- 軽油 → 緑
このように色分けされたノズルが用意されています。
そしてディーゼル車に使うのは緑のノズルの軽油です。これまで給油された経験が少ないと思います。
そのため、ディーゼル車を始めて持たれる方には、セルフ式のガソリンスタンドでは燃料を間違えないように注意していただきたいと思います。
必ず「緑の軽油」を選んでください。万が一、これまでの癖で赤のレギュラーを入れてしまった場合は、エンジンを始動せずにガソリンスタンドのスタッフやロードサービスへ連絡して対処してもらいましょう。
そのままエンジンを始動して走らせると、ディーゼルエンジンの燃料噴射装置が破損することもあります。
一般的には軽油を選ぶことに馴染みがないと思いますので、気をつけていただきたいことです。
3: 次世代自動車「クリーンディーゼル車」とは
ディーゼル車には「クリーンディーゼル車」と呼ばれるものが平成20年に登場しています。(メルセデス・ベンツE320 CDI)
従来のディーゼル車とは違い、技術の進歩によって排ガスなどの抑制を行い、環境にやさしいディーゼルエンジンを載せた車です。
また、これまでのディーゼルエンジンに見られたデメリットをできる限り取り除き、燃費の良さを伸ばすことで、環境への規制が厳しいヨーロッパでも主流になっているものです。
日本でもハイブリッド車や電気自動車と並んで「次世代自動車」として認められており、今後も採用されることが増えていくと考えられています。
4: ディーゼル車のメリットとデメリット
それではディーゼル車のメリットとデメリットを見ておきましょう。
(1)ディーゼル車のメリット
まずはメリットからお話します。
[1]燃料費が安い
ハイオクガソリンと比べると軽油は1リットルあたり35円くらい安くなっています。そのため、車を維持するときに頭を悩まされる燃料費が安くなります。
特にハイオクガソリンがリッター160円を超えるようになると、この違いが大きく影響します。
[2]燃費がいい
ガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンの方が燃焼効率も高いため、燃費が良くなることが多いです。
同じ排気量の場合ですと、ほとんどのケースで燃費が良くなりますので、これも維持費に影響してきます。
[3]チカラがある
ディーゼルエンジンがどうしてトラックなど大型の車に使われることが多いのか。その理由は、ガソリンエンジンよりもチカラがあるからです。
大きなチカラを出すことが得意なので、アウトドアやキャンプなどで出くわすことのある悪路を走るのにも向いています。
[4]税制面の優遇が受けられる
排ガス規制などに関して、税制優遇を受けることができます。
(2)ディーゼル車のデメリット
メリットがあればデメリットもあります。
[1]新車購入するときは価格が高くなりがち
新車購入時の話ですが、ディーゼル車はガソリン車よりも価格が高くなりがちです。
[2]寒冷地での仕様には注意が必要
寒冷地で長時間駐車すると軽油の種類によっては凍結してしまうことがあります。運転中は問題ありません。
そのため寒冷地では販売されている軽油に凍結を防止する添加剤が混合されています。そのため、比較的暖かい地域から冬の寒冷地へ向かうときは、移動途中にある寒冷地のガソリンスタンドで軽油を入れるのがおすすめです。
[3]長期保有すると税制面でメリットが少なくなる
自動車税に関してですが、ガソリン車は新車登録後13年経過すると税金が上がります。ディーゼル車は11年経過で上がります。
2年の違いですが、長く所有することでガソリン車よりも維持費がアップします。
[4]エンジン音と振動が気になるかも
クリーンディーゼルなど新しい技術を取り入れたディーゼル車は、かなり改善されていますが、ガソリン車と比較すると気になる方もいらっしゃるようです。
感覚的な部分でもありますので一概にデメリットとは言いづらいのですが、ガソリン車とはエンジン音や振動が違っていることは確かです。
5: クリーンディーゼル車の選び方
外車SUVに採用されることの多いクリーンディーゼル車の選び方を見ておきましょう。
選び方のポイントは以下の4つです。
(1)乗り方から選ぶ
(2)ランニングコストから選ぶ
(3)性能から選ぶ
(4)価格で選ぶ
もし悪路も走りたいのなら、SUVのディーゼルは大変おすすめです。キャンプやアウトドアにも余裕を持って対応できます。SUVならではの走破性を楽しめます。
また高速道路メインで長距離走る場合も、燃費の良いディーゼルはおすすめ出来ます。
SUVが欲しいけれど維持費が気になる。そういう方は維持費で最もウェイトを締める燃料費を抑えやすいディーゼル車はおすすめです。
スピードよりもトルクがほしい。こういう方にもディーゼル車がおすすめです。反対にスピード重視の方はガソリン車を選びましょう。
価格に関してですが、中古車SUVであればガソリン車と大きく変わりません。
クリーンディーゼル車は税制面での優遇を受けられるケースがあるので事前に確認をした方がいいでしょう。
6: まとめ
外車SUVにはガソリン車だけではなくディーゼル車もあります。
今のディーゼル車、特に外車SUVに関してはヨーロッパの厳しい環境基準を守っていますので、安心して乗っていただけるようになっています。
環境に配慮しつつ、維持しやすいSUVなら、外車SUVのディーゼル車を検討してみてください。
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