SUVはファミリーカーにおすすめ!選ぶポイントや気になる維持費について解説します
家族構成が変わる。車での移動理由が変わる。そうすると、これまで乗っていた車では満足できなくなる。そんなこともあります。
そのため各メーカー(国産、外車)から「ファミリーカー」が販売されています。しかし、いざファミリーカーを購入しようと考えたとき、どのようなタイプの車が自分たちの家族にぴったりとあっているのかわからない。そういう悩みもあると思います。
そこで今回は、ファミリーカーを選ぶポイントや、ファミリーカーには向いていないと言われることの多いSUVが、実はファミリーカーとしても使える理由やポイントについてお話していきます。
1: ファミリーカーの種類とは
はじめに、ファミリーカーって何でしょう。
(1)ファミリーカーとは
ファミリーカーというと、次のような性格のものだと思いませんか?
- 購入しやすい
- 使いやすい
- 維持しやすい
でも、よく考えるとわかりますが、家族構成や楽しみ方は千差万別。どこの家庭にもフィットするファミリーカーはありません。
そこで、ファミリーカーの種類についてお話しておきたいと思います。
(2)ファミリーカーの種類
ファミリーカーには種類があります。
[1]軽自動車
排気量660cc以下で、車の大きさもコンパクト。最近の軽自動車には「ハイト系」のものが人気です。後部のドアもスライド式になっているものも多く、車内も限界まで広く作られているので、小さなお子さんがいらっしゃるママさんにも人気。
一昔前ですと「軽自動車=ファミリーカー」にはなりませんでしたが、今では立派なファミリーカーです。
[2]コンパクトカー
排気量が1000cc以上で、車の大きさがコンパクト。小回りも利くのでお買い物にもぴったりです。マーチやnoteなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
コンパクトカーはお子さんが一人いらっしゃる家族構成なら、十分にファミリーカーになりえます。普段の車での移動は、パパ、ママ、子供ならファミリーカーとして使えます。
[3]ミニバン
昨今、ファミリーカーの代名詞になっているのがミニバンです。排気量や車の大きさも様々です。
5ナンバーのコンパクトなミニバンから、アルファードのような大型高級ミニバンまでバリエーションが豊富です。
ミニバンは、スライドドアになっていますので、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭だとドアの開け閉めが楽になります。また、車高が低いので赤ちゃんをダッコしたまま乗り降りするのも安心。
さらにお子さんが2人以上いらっしゃるなら、ミニバンの広い室内は快適です。
[4]SUV
SUVはファミリーカーには向いていない。このように言われることがあります。しかし、最近のSUVはミニバンと比べても遜色ない作りになっています。
例えば室内の3列目シート。人数が多い場合はシートとして、少ない場合は荷物スペースとして使えます。また、ミニバンでは難しい悪路での走行性能も備えています。
人気のキャンプや釣りなど、いつも整備された道とは限らない場所へ家族で出掛けることがあるのなら、SUVは頼もしい相棒になってくれるはずです。
2: ファミリーカーを選ぶポイント
ファミリーカーを選ぶポイントを見ておきましょう。間違えてはいけないのが「ファミリーカー=ミニバン」という考え方です。本当に楽しめるファミリーカーとは、家族の目的によって変わってきます。
(1)3列目シート
いつも大人数で移動しないのなら、3列目シートを使うことはほとんどありません。コンパクトなミニバンやSUVを選びましょう。反対に大人数での移動がほとんど、というご家族なら迷わずミニバンです。
(2)スライドドア
赤ちゃんや小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ならスライドドアの車を選びましょう。お子さんが成長され、一人で乗り降りできるのならスライドドアにこだわる必要はありません。
(3)アウトドア
キャンプ、釣り、サイクリング。アウトドアを楽しむことが多いのなら、凸凹した道でも走り抜けられる走破性が必要です。あなたのご家族がアウトドアを楽しまれるのなら、SUVのように走破性が高い車を選びましょう。
整備されたオートキャンプ場だけを利用されるならミニバンでも問題ありませんが、本格的にキャンプを楽しむのなら悪路での走りは必要です。
3: ファミリーカーにSUVを選ぶポイント
お子さんが成長されたご家族なら、まわりと同じようなミニバンではなく、見た目にもカッコイイSUVをファミリーカーとして選んでいただきたいと思います。そこでSUVをファミリーカーとして選ぶときのポイントをお話します。
(1)乗車人数を考えよう
大人二人+お子さん一人。こういった家族構成なら、SUVの方がミニバンよりも小回りが利きますので扱いやすい車になります。
また、最近ではSUVでも7人乗れるモデルもありますので、大人二人+お子さん二人くらいなら、ちょっと大きめのSUVを選ぶと快適な空間を楽しめます。
(2)シートアレンジ
2つ目のポイントは3列目シートです。二世帯で同じ車に乗って移動するかどうかを考えましょう。移動するのなら3列目シートの快適性をチェックしましょう。年間に数回しか二世帯で移動しないのなら、簡易的な3列目シートでも問題ありません。それよりも3列目シートを倒して荷物が入るかどうかの方が重要です。
(3)運転のしやすさ
走行性能を求めるのならSUVです。例えば高速道路で車線変更するときや、山道を走るときなどはSUVの方が思い通りにきびきびと走ってくれます。
乗ってみて初めてわかる欧州車の安心感、走行時の快適感欧州車のSUVはオススメです。
(4)楽しみ方
雪道、未舗装路。こういった場所へ車で行くことがあるなら、SUVを選びましょう。また、家族の趣味として
- スキー
- スノーボード
- 冬キャンプ
などを楽しまれるのなら、雪で車が動けなくなる不安を軽減できるSUVがおすすめです。ミニバンでは車が重いこと、最低地上高が低いことがあり、雪でスタックして動けなくなる可能性もあります。
冬の道は冬用タイヤ、チェーンなどの準備を忘れずに。
4: SUVで気になる維持費は?
SUVは普通自動車に分類されます。そのため維持費として次の税金や保険が必要になります。
- 自動車税
SUVの場合なら、29.500円~(Q2が1000ccのものが1番排気量が少ない)
- 自動車重量税
排気量と車の重量、年数によって税額が決まります。
SUVの場合ですと概ね1.0t~1.5t以下で24,600円と1.5t~2.0t32.800円で2.0t内に収まる作りをしています。ミニバンは~2.5t41,000円するものが多いです。
自動車重量税のポイントは「重さ」です。そのため車の重量が重いミニバンは、同じ排気量の車と比較すると重量税が高くなりがちです。
- 自賠責保険
24ヶ月で20,010円(令和3年4月より)
これら以外に
- ガソリン代
- 定期整備費
- 車検
- 任意保険料
が最低でも必要になります。
5: 中古車SUVを選ぶときの注意点
中古車は新車と比較して保証の部分が曖昧になりがちです。かならず購入するお店で、どのような保証がついているのか確認しておきましょう。
(1)保証が充実している中古車販売店で購入すると、万が一故障したときの費用負担が保証によって抑えられることになります。
例えば、
- 第三者機関による中古車の検査(AIS検査)が行われているかどうか
これは、事故車、水没車、修復歴の有無など調べています。
- 車の整備記録を公開してくれるかどうか
記録簿は重要で、その車の状態が分かります。(1年点検などを行っているかなど)
これらを確認するのも良い方法だと思います。
安心して乗るためには、誠実に中古車販売を行っているショップを選んでください。
6: まとめ
「SUVはファミリーカーに向いていない」
このように昔は言われていましたが、最近ではSUVもファミリーカーとして使えるように変化してきました。
確かに車内空間の広さや大人数での同時乗車に関してはミニバンに負けます。しかし、家族三人~五人での移動がほとんどなら、見た目にもカッコ良く、きびきびとした走りを楽しめ、車の安全性能も高いSUVが意外におすすめです。
ファミリーカーを検討されている方で「SUVも気になるな」という場合、ぜひ一度SUVをご覧になり運転席に座ってみてください。
ミニバンにはない「車の楽しさってこういう雰囲気だよね」ということを、気づいていただけると思います。