ドアミラーの各種機能その2 リバース連動ドアミラー
先週の記事ではドアミラーの自動開閉について検証しました。
今週はリバース連動ドアミラーについてです。
リバース連動ドアミラーとは
クルマをバックさせる際にRギアに入れると、自動で助手席側のミラーの角度が下に向いて左後輪部分を見やすくする機能です。
駐車スペースの白線や後輪付近の障害物が見えやすくなります。
HONDA VEZELやMAZDA CX-30等、最近では国産SUVでも中級グレード以上であれば装備されている機能ですが、欧州SUVではほぼ標準装備の機能になります。
❶メルセデス・ベンツ
GLAの場合のリバース連動ドアミラーの動きを動画にてご確認下さい。コラム式シフトレバーを上に上げてRギアに入れると助手席側のドアミラーが自動で下に向きます。
また、Rギアから別のギアに入れなおすと、やや時間をおいて(10秒くらい)自動で元の角度に戻ります。(動画ではRのあとPに入れました)
*設定の仕方
ミラースイッチを助手席側にします。
Rギアに入れた状態で後輪のどの付近を見たいか十字ボタンで調整します。
あとはギアを戻せば、先ほどの角度が自動メモリーされます。
❷BMW・BMW MINI
BMW X1現行型(F48)やMINI クロスオーバー(F60)場合、フロアシフトのギアをRに入れるとドアミラーが自動で下を向きます。ギアをRから別のギアへ入れなおすと即座に普通の角度に戻ります。
*設定の仕方
Rギアに入れてドアミラーが自動で下を向くようにするには運転席側にドアミラーのスイッチを入れておく必要があります。 他メーカーは助手席側にスイッチを入れる設定がほとんどですが、何故かBMW・BMW MINIは逆です。そして残念なことに角度調整のメモリー機能はありません。
❸アウディ
アウディQ2の場合、ドアミラーのポジションを助手席側にしておいてギアをRに入れると自動的にミラー角度が下向きになります。 Dレンジに入れて時速15km/hに達すると自動で元の角度に戻ります。または手動でドアミラースイッチをセンター(0)にすると元の角度に戻ります。(動画では手動でドアミラースイッチをセンターに操作しました)
*設定の仕方
ミラースイッチを助手席側にします。
Rギアに入れた状態で後輪のどの付近を見たいかミラースイッチで調整します。
あとはギアを戻せば、先ほどの角度が自動メモリーされます。
➍フォルクスワーゲン
ティグアンの場合、アウディQ2と全く同じです。ドアミラーのポジションを助手席側(L)にしておいてギアをRに入れると自動的にミラー角度が下向きになります。 Dレンジに入れて時速15km/hに達すると自動で元の角度に戻ります。または手動でドアミラースイッチをセンター(0)にすると元の角度に戻ります。(動画では手動でドアミラースイッチをセンターに操作しました)
*設定の仕方
ミラースイッチを助手席側にします。
Rギアに入れた状態で後輪のどの付近を見たいかミラースイッチで調整します。
あとはギアを戻せば、先ほどの角度が自動メモリーされます。
まとめ
今回はリバース連動ドアミラーについてメーカー別に検証してみました。前回の記事と同じ感想となりますが、やはりメルセデス・ベンツが一番違和感なく使えますね。さすがベンツ!!
リバース連動させると確かに左後方下の確認はしやすいですが、ミラーの見える範囲が限定されてしまうので、歩行者や自転車には十分注意が必要です。
昭和の時代には至るところにふた無しの側溝(ドブ)があり、よく落輪しているクルマを見かけました。この機能があれば落輪せずに済んだんですけどね。今でも地方に行くとふたなし側溝を時々見かけます。その時は積極的に使ってみて下さい。
次回はドアミラーの機能その3(最終回) ブラインドスポットモニター、ヒータードアミラー等について取り上げます。