AUDIについて
アウディの創業者は天才エンジニアと称されたアウグスト・ホルヒ。彼は大学卒業後『メルセデス・ベンツ』の元で自動車生産部門の責任者として従事しました。1909年ホルヒ(ドイツ語で「聞く」)と同じ意味を持つラテン語「アウディ(AUDI)」を立ち上げます。1932年、アウディ(大型〜中級モデル)、ホルヒ(高級ブランド)、DKW(大衆車)、ヴァンダラー(中型〜小型モデル、スポーツカー)の4社が手を取り、「アウトユニオン」を設立。
そうしてできたのが「Auto Union」=「Audi」、今の世のアウディなのです。
AUDIはどんな車なのか
Audiの人気は高級感漂うデザイン・ラリーで培った4WD性能・環境を考慮した車両のディーゼル化や電気化など挙げるとキリがありません。時代とともに変化する車のデザインは、時に受け入れがたい物もあります。しかしアウディのデザインは90年代の人気シリーズだった80を基本としているのです。
引き算方式で作り上げられるそのデザイン性は無駄を省き空力を考慮した実用性を持ち、丸みのあるボディに直線的なストライプを採用したSIMPLE IS BEST を体現しています。4WDといえばそれまで悪路走行を安全に走行するために切り替え式として採用されていましたが、WRC(世界ラリー選手権)で圧巻の走りを見せたクワトロシステムは初のフルタイム4WDとしてその後多くのスポーツカーに対し影響を与えました。
現代の4WDの在り方を作ったのはAUDIと言っても過言ではないのかもしれません。そんなアウディは環境性能にも特価しており、電気自動車にレース「フォーミュラE」やドイツツーリングカー選手権「DTM」にも力を入れています。
その性能は高く、ディーゼルハイブリッドシステムによる優勝を含め、過去5連覇の偉業を達成しています。車両の電動化や自動運転などの技術革新にも挑戦し続けているアウディは今後の自動車業界に更なる革新を与えてくれることでしょう。
AUDIのエンブレムの由来
このエンブレムの名は「フォーシルバーリングス」といいます。
1929年に発生した世界大恐慌。その影響は大きくドイツも例外ではありませんでした。この経済危機を乗り切るためにそれまであった4社のエンブレムを一つの輪で結ぶデザインとなりました。このアウトユニオンのエンブレムを基本とし、2009年に「技術を通して進展を」という思いが込められたデザインに変更されました。
輪っかが太くなりクローム加飾されたそのデザインはモダンかつ気品さを色濃く表現しています。