VWについて
「フォルクスワーゲン(Volks-Wagen)」とは、ドイツ語で「大衆車」を意味しています。フォルクスワーゲンの誕生は1937年、「大衆に自動車を普及させる」というスローガンのもと国営企業として創業されました。開発に辺り厳しい条件をクリアしタイプ1となる、空冷水平対向4気筒エンジンを積んだRR車(リアエンジン・リアドライブ)の2ドア4人乗りが開発されました。
その後フォルクスワーゲンはラインアップを拡大。通称「ワーゲンバス」と呼ばれるタイプ2、スポーツクーペのカルマンギア、セダンタイプのタイプ3、4ドアワゴンのタイプ4を発表し、多くの人に支持されました。その後のフォルクスワーゲンは工場展開・既存メーカーの買収を進め、その技術力の向上と規模を大きくしていき、世界トップ企業の地位を確立することとなります。本社のあるヴォルフスブルク(Wolfsburg)という街は、フォルクスワーゲンを生産するために建設された自動車産業の計画都市です。
VWはどんな車なのか
フォルクスワーゲンはヨーロッパ最大の自動車メーカーです。世界で一番売れた車、ビートルを製作したのもこのメーカーです。
フォルクスワーゲンの人気の理由は一言では伝えられません。というのもそれは、個人によって異なると考えられるためです。他メーカーと比べると、突出した点の無い地味とも取れる車造り。それは決して「超えられない」からではなく、「超えることを選ばない」車造り。他メーカーに比べ高級感や質感で勝負しているわけではないのです。あくまで大衆受けを優先し、リーズナブルな価格に抑える。にもかかわらずVWは時に他の高級車メーカーの走行性能を上回る車造りを実現しているのです。
車を評価する際に挙げられるボディ剛性、高速安定性、コーナリング安定性、燃費、パワートレイン、動力性能、空力性能、乗り心地、運転支援技術、本体価格などにおいて、フォルクスワーゲンと同じバランスで作れるメーカーは皆無と言っても過言ではありません。
他メーカーに乗り換える時、それは何かを妥協するという事に等しいでしょう。
VWのエンブレムの由来
「 Volks = 大衆」と「Wargen = 車」の「V」と「W」を縦に並べたものです。
現在のエンブレムの原型となったのは1960年のこと。当時は昔は黒色やガジェット的なデザインを採用していましたが、その後2000年にはグローバル企業としての認知を高めるため、青色と白色を基調としたエンブレムに変更されました。
青色は洗練さや、信頼性などが込められており、白色には高貴さや純粋性という意味が込められています。このエンブレムは当時デザイナーとして活動していたライムシュピース氏によってデザインされました。
ちなみにライムシュピース氏は後に関係の深い「ポルシェ社」のエンブレムもデザインされています。